眠れぬ夜

眠れぬ夜、言葉を紡ぐ。

 

思えば、高校生の頃から寝るのが苦手だった気がする。大学では眠れずに、朝の授業にはまともに出れた試しがなかった。出るとしても、決まって徹夜明けでしんどかった記憶がある。

 

大人になっても変わらずに、夜眠れずに、昼前まで寝ているという生活を送っている。

さすがに治したいと思ったけれど、これはもう仕方のないことだ、と考える自分もいる。

昼まで寝て、昼から夜までに作業が終える。その方が頭もすっきりするし、正直に言うと何も問題はない。電車も空いているし夜は集中できる。朝型の社会に合わせなければ。

 

とはいえ原因を知りたくて、今度始めて睡眠の病院に行くことになった。

おそらく、私はADHD気味で脳が上手く働いていないのはわかる。夜になると脳が活発になって目を瞑ると様々な考えが浮かんできてしまう。ここ数年、1時間以内に寝付けたことはほとんどない。小さい頃はそんなことはなかったけれど。いつからこうなってしまったんだろう。

 

たしかに極度の不安で寝れないこともある。

でも最近では気持ちは安定してるし、うとうとしていて疲れてるのに寝付けない。

この話を誰かに打ち明けたい気がする。

彫刻

白い紙に、黒いインクで傷を掘る。
物質としての存在感が積層される。
小さな歴史が1枚1枚積み上がる。
洞窟に日記を刻んでいく。
ピラミッドやギリシャの神殿のように。
死者を祀り、生者に祈る。
日々削れていく命の、削られた粉で掘る。


棺のような箱に納めたい。
皮か石で出来た棺。
自分の棺桶を作る気持ちで。