2017-08-31 尻切れ蜻蛉 わたしの夏は赤とんぼ 浴衣のあなたと 連れだつ朝顔 今夜の花火は 曇りで見えぬ 履いてゆけゆけ 花尾の木下駄 ある日突然いなくなり とんぼの尻尾を 潰して待った いつもとなりで笑ってた 川原のあなたは向う岸 思い届かぬ最後の蝉の音 いつの間にやら日も暮れた わたしの夏は尻切れとんぼ履いてゆくゆくわらじもなしか