2017-11-19 夜のコンビニ 真っ暗な道を歩くと 風がびゅうびゅう吹いていて コートの隙間から忍び込む コンビニの灯りだけ 遠くに見えて 用もないのに歩いて行った 道は続いている 車のライトが直線を引く 私は歩いていく 肺が冷え込む 手をポケットに入れてる ガムの包み紙はくしゃくしゃにして 化石みたいになっている 昨日聞いた音楽が 頭の中に流れるようで 昨日会ったあの人と あの人に言われた微妙な言葉が 私の中で反復している コンクリートの歩道を 一定の歩幅で スナックの看板は錆びついて 化石みたいになっている コンビニの灯りだけ 遠くに見えて 意味もないのに 歩いて行った 誰かに会えるかと 誰かに会えるかと