ピクセル

原子核と電子の間には、実は何もないって

僕らの身体は仮想現実

本当はピクセルの上にいるって気づいているんだ

ボヤけた輪郭

君はいつもむにゃむにゃ言ってる

網点みたいな身体なんだ

光の加減でそこにある

液晶画面に映った映像みたいな

トンネルを抜けると君が笑ってるのが見える

それがどんなに綺麗なことか

君は多分気づかない

永遠に、永遠に

その場で消えてはあらわれる

この世界の仕組みに気づいた

永遠に続く一瞬と
無限に広がる空虚

ただただ意識があるだけで

太陽は僕らの中に

宇宙は細胞の中に

僕らは星でできている

この世界そのもの

それが本当の幸せなんだ