2015-05-09 向日葵 息を深く吸った。真夏の空気が澄んだ胸を満たした。ラムネのビー玉のような心でわくわく弾む薄い膜を張る、冷たい水が流れ出して頰をつたった緑色の木々がざわざわ揺れる光が万華鏡のように反射して重なる透明な音が聞こえる。手には涼しい影が落ちる夏の記憶を引っ張り出した。向日葵のような君の笑顔を思い出す