冬が死んだ最後の悲鳴をあげて去って行く研ぎ澄まされた胸の内で虫がざわざわと蠢きだすこうして新しいからだになっていく春がうねりをあげて押し寄せる僕の内にある扉は閉ざされて 強烈に甘い花の香りで満たされてゆく僕は北風と共に死んで行きたい
この世はスクリーン360°、継ぎ目のないフィルム球体を内側から覗き込む空間そのものに映される像わたし、は定点ひとつの視点から見るためのピン無限のスクリーンに打つ十字架わたし、は仮の枠本当のあなたは世界そのものあなたの目に移る全ての人がもうひと…
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