2015-02-16 北風 詩 冬が死んだ最後の悲鳴をあげて去って行く研ぎ澄まされた胸の内で虫がざわざわと蠢きだすこうして新しいからだになっていく春がうねりをあげて押し寄せる僕の内にある扉は閉ざされて 強烈に甘い花の香りで満たされてゆく僕は北風と共に死んで行きたい