平凡な異物

全てが消費されていくなとなんだか妙に虚しくなった。これからの行き先はどこなのだろう。春からどうなるのだろう。自分のやってきたことは何だったんだろう。順調にきりきりと回していた歯車が音を立てて噛み合わなくなっていく。

壊れてしまいそうになったことってある?と何も知らない人から言われた。自分は安定しているように見えるらしい。苦労をしてないように見えるらしい。毎日の少しずつ積み重ねていくポジティブな気持ちを、そういう風に受け取られてしまうらしい。もっと独自性が必要だと言われたら、じゃあ自分が今まで独自性を求めて必死に考えてきたことは何だったんだろうと思った。じゃあ自分は何なんだろう。

そうやって、つらい気持ちに折り合いのつかないまま、パッと忘れるようにして生活していく。他の良いことに目を向けられるだろうか。